バッテリー上がりに要注意!冬場のバイク事情
寒い時期になると外に出るのが面倒に思い、バイクに乗らなくなるというパターンは少なくないでしょう。ですが、ほったらかしにしていくといざ乗ろうと思ったときに思わぬことが起きているのです。
バッテリーあがりに要注意
バイクのバッテリーはエンジンをかけてバイクの発電機が働くことで活性化(充電)される仕組みになっており、活性化されないバッテリーは、そのまま放置しておくと自然放電してしまう、カンタンにいえば「エネルギー切れ」になってしまうということです。
つまり、しばらく乗っていない状態ということは、「バッテリーが活性化されていない状態」が続き、「バッテリーが自然放電」し続け最後にはバッテリーが稼動しなくなるという状態におちいるということです。
これを回避するには定期的にエンジンをかけておくことに尽きます。これは、最近主流のフューエルインジェクションがついたバイクにも同じことが言えます。
粘りが強くなるエンジンオイル
エンジンオイルとは人間でいうところの血液にあたります。冬場は気温が低くなるのでこのエンジンオイルも通常時より粘りが強くなってしまい、エンジンを動かすのに大きな支障となりえます。
気温が低い→寒い→固まる(粘りが強くなる)という理屈です。
粘りが強くなると当然オイルの循環が悪くなり、通常通りの循環をさせるにはいつもより強いチカラが必要となります。つまり、必要以上にバッテリーのチカラを使うので「上がりやすくなる」ということなんです。(カンタンに言うとこんな感じです)
ですので、冬場にバイクを乗るときには十分暖気するのが必須で、十分でない状態で走り続けていると途中でエンジンが止まってしまいます。まずはエンジンをかけた状態で2分ほどエンジンオイルをエンジンに巡らせ、その後は回転数をあまり高くせずに乗車しながらなじませていけばよいでしょう。
バッテリーが上がったら
上がってしまってからでは対処に時間がかかるので、事前にわかっておくことが大切です。セルがついているバイクなら、そのセルを回す音が「キュ・・・キュキュキュ・・・・・・」と弱くなっていると黄色信号です。
この場合、すでにバッテリーが死にかかっている場合があり、その場合は交換しなければなりません。それ以外の場合は充電が必要となってきます。店に持っていってやってもらうのもいいですし、自分でやるのも一つの手です。
一番いいのがバイク屋さんに行ってどうやって充電しているのかを聞き、要領をつかんだのち市販の充電器を買って自分でメンテナンスを覚えることです。緊急時に充電が必要となってバイク屋さんに行っていたのでは時間が足りませんので^^;
かかりにくい時は「チョークを引く」
「エンジンがかかりにくくなったらチョークを引け」という魔法のような言葉がありますが、かかりにくくなったら大概コレで解決できます。手順としては
- 1.チョークを手前に目一杯引いて、エンジンをかける
- 2.アクセルを回して、回転数が2~3000回転ぐらいのところで留め暖機する
- 3.回転数を保ちながら、チョークを戻す※アクセルを戻して(閉じて)チョークを戻すと、エンジン止まっちゃうことが多いです。
- 4.後はアクセルを調整しながら、アイドリングが安定するまで頑張る※僕はいつも数分ぐらいです。(ちゃんと測ってないので感覚値ですが)
こんな感じです。十分に暖機ができてるのにも関わらず、アイドリングが安定しない場合は、お店に相談しましょう。
なんでチョークが「効く」のか
エンジンというのは、空気と気化したガソリンを混ぜ混合気にして、それを吸気、圧縮、爆発、排気というサイクルを繰り返します。チョークはその過程の一番初めの初め、ガソリンを気化させるところに関わってます。
冬場に限らずですが、エンジンが「冷間」状態の時はガソリンが気化しにくいので、いつも通りの量のガソリンを送り込んでも気化できてる燃料が少ないため、「混合気が薄い」状態となります。
チョークはエンジン始動時に使うガソリンの量を増やし、混合気を適正量生成させることで始動を補助するという役割というわけです。
ちなみに、チョークを引きっぱなしでアクセルをガンガン回したり、そのまま乗ったりすると、「プラグがカブる」状態、つまり、プラグの電極部分がガソリンで湿った状態になってしまい、またまた始動が悪くなってしまいます。
原因はチョークを引くことで、混合気生成に必要なガソリンの適正量を超えてガソリンが送られてくるから、です。カブったなと思ったらしばらく時間をおきましょう。
「嫌や!春まで乗らん!寒いもん!」という方へ
冬は暖かいクルマ(※どなたかが運転してるクルマ)が快適です。無理して乗るのは嫌!という人は、長期保存の準備をしなくてはいけません。
その場合は、下記のサイトが参考になりますので、チェックしておきましょう。
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