ビッグバイクを買う時に懸念される5つのポイント
ずいぶん前となりますが、教習所での大型免許取得が解禁となったことで巷でビッグバイクをよく見かけるようになりました。
僕もその解禁の恩恵を受けた一人で、今は大型→250cc→大型と乗り継いでますが、一度250ccに戻った時なんかは、物足りなくて仕方なかったです。そこで今回は、ビッグバイクのメリットデメリットを解説していき、どんなモンかという感覚をつかんでいただければと思います。
重い・車幅が大きい
ビッグバイクと言われてパッと思いつくのが、「デッカイ」「重そう」ではないでしょうか。車種によってはスリムなモノもありますが、中型バイクと比べると大きく重いのは事実です。言うまでもありませんが、小回りや取り回し等もその分不利となります。
ただ重い重いと言っても、ベラボウに重いわけではありません。5kgの中型ダンベルが急に20kgの大型ダンベルになるのではなく、8kg程度と言ったところでしょうか。(微妙にわかりづらいな・・・)
最初はやはり「ちょっと重いなぁ・・・」と感じますが、乗っているとそのうち慣れてしまいます。メーカーも重すぎて扱えないバイクは作らないわけでして、乗る前はデメリットと感じてしまいますが、乗り始めると普通になりますしその辺は安心できます。
また、車幅ですがエンジンも車体も大きくなっているので、足を開く角度が必然的に広がることから足つきもやや悪いと言えます。ですが、片足のつま先が付けば乗れます。つま先がギッリギリ付くというのは少し不安ですが、そうでなければOKでしょう。慣れればイケルということも言えますが、事前にバイクにまたがって確認することもできますので買ってから「足つきが・・・」という事態はカンタンに回避できますよね。
余談ですが、ゴールドウィング(重量約300kg)は意外と乗れるものらしく、CB1000はサイドスタンドで車体を立てている状態から起こす時がかなり重かったので、ご注意を。
車体価格が高い
これはもう性能の面から言って避けては通れないところです。モノによっては中型やそれ以下の値のついたバイクもありますが、車体の状態やその値がついた経緯を考えるとオススメできません。
ただ、大型はそのエンジン性能の面から、中型バイクほどエンジンをまわさないので、車体に負担があまりかかりません。大体中型なら一般道でも6~7000回転ぐらいまわすことがありますが、大型ではせいぜい3~4000ぐらいです。それ以上回す場所は高速道路ぐらいですので、走行距離が2万kmぐらいあっても十分購入の余地アリなのです。
以上の事から中型と大型の走行距離の示す「車体の状態」は全然かわってきます。しかし、バイク屋さんもそれをわかった上で値段をつけますので、車種にもよりますが、悪いバイクを掴まされる事を除外するという想定の上で、60万以上の予算をアタマに入れておいて検討したほうがよいでしょう。
「結局高いんかい」と言われそうですが、なぜこんな説明をしたのかというとですね、実際大型バイクを見て周ると、走行距離が1万超えのケースが比較的多いからです。中型で良質なバイクの見極め方があまり通用しなく、混乱する場合もありえることから上記の回転数の意味合いを知っておく必要があります。もちろん、あまり人気のないバイクは車体価格が50万円台というのもありますが、ある程度選択肢を広げるためにも、60万以上の予算がベターと言えます。
余談ですが、不人気車をもし気に入ったら結構ソレはお得だったりします。比較的状態が良いので気にされない方にはオススメのやり方ですね。アフターパーツが少ないのはややネックですけど^^;
維持費はどうなのか
ここでいう維持費は、年間を通しての保険・税金の事です。メンテナンス・カスタム系の費用は後述します。
任意保険は以前「バイクの保険」で説明したとおり、年齢と等級によって変わりますのでバイクの排気量は一切関係ありません。が、自賠責保険については大型は251cc以上に該当しますので、位置的には「400ccクラスと同じ」ということが言えます。詳しくは当サイトの「バイクの維持費」をご覧下さい。(税金の事も載せています)
また税金ですが、これも自賠責保険と同様に400ccクラスと同じです。つまり、保険と税金に関しては400ccと同じということとなり、大型だから保険も税金も高いということはありませんので、保険・税金の費用に関しては深く考える必要もないでしょう。
パワーを持て余すのでは?
街乗りレベルでは間違いなくパワーを持て余します。しかし、だからどうってことはなく低速での扱いが難しいというわけでもありません。仮にパワーを持て余すとイライラする場合があるかもよ~という意見があったりしても、それは完全にメンタルの問題ですので一概にデメリットとは言えないでしょう。(急いでる時の渋滞は無条件でイライラしますけど。)
あと燃費ですが、中型とそこまで大差があるとは思えません。最低でも1リットルあたり10数kmは走ってくれます。微々たるポイントですので、これもデメリットとはなりにくいと考えられますね。
カスタム・メンテナンス費用は?
これが大型最大のネックかもしれません。車種にもよりますが、車体や排気量も大きくなっていますので、パーツ費用が結構かかります。特にフルエキゾースト型のマフラーはほとんど10万円を超えますし、タイヤも太くなりますのでその分値段も上がります。
ただ、カスタムについては個人の感性次第なので、どうこう言える部分が見え辛いんですが、メンテナンスに関してはタイヤが最も目立つ出費かなと思います。あと、大型のブレーキは比較的ダブルディスクを採用しているのが多いので、ブレーキパッドを二つ交換したりします。(元々ダブルディスクの人は大丈夫でしょうけど。)
何かパーツを入れよう・交換しようにも、一つ一つが高く感じるのが大型のデメリットと言えます。車種によっては高級パーツが入っていたりするので、そこまでバカ高いというわけではありませんが、「ちょっと高いかも・・・」と感じることはあるでしょうね。
まとめ
デメリットとして挙げられるのは以上です。僕としては車体価格とメンテ費用が一番ネックかなと思うんですが、そうでない人もいるでしょう。自身でどの辺がデメリットと感じるかを印象付けて次の記事をご覧いただければ、大型バイクが自身にとって魅力的かそうでないかがわかると思います。
コメント・関連記事
この記事に関連した記事一覧
- これって違反?バイクに「サンダル」「イヤホン」
- 愛車を守ってくれるバイクカバーのメリットなどアレコレ
- 管理人が買ったコミネ製バイクカバーの特徴
- NOT汎用!特定のバイク用メッシュシートカバー(サマーシートカバー)一覧
- どこを見ればいい?バイクカバーの選び方と機能・価格比較
- 免停(免許停止)時の点数や講習について
- バイクの高速料金とETC割引の仕組み
- バイクのハンドルの種類と選び方
- 免取(免許取り消し)時の点数・落とし穴を知ろう
- バイクでの違反及び点数と罰金のカンケイ
この記事へのコメント
- サーフ
-
おはようございます^^今回のお話しは、今の僕に必要な情報がタクサン載ってて、とても参考になりました!!
ゴールドウイング…ゴージャスですよねぇ。高くて買えませんけど(泣)見るだけはタダなのでバイク屋さんでジロジロしてます^^
カスタムパーツが無いというのは聞いてて、それを見越した上でツアラーカスタム車(?)を買うことにしてました^^
う~ん…2万キロまでは…ですかぁ…ワルキューレ…100馬力ですもんね…それに手付金払っちゃたしなぁ。う~ん…
悩んでます…
次の更新、楽しみにさせていただきます^^メリット…何だかワクワクします^^
PS:トルク値と、ps値ってどう違うんですか?よろしければお教えくださいm(><)m - 2006/10/11
- センゴク
-
こんばんは、サーフさん。
参考になったようでなによりです^^ ビッグバイクは自分で
思うところがたくさんあったので、とにかく思いつく限りの例
を挙げてみました。話によるとゴールドウイングは意外と乗れ
るということですが、値段もそうですが何よりあんなにデッカイ
のはちょっと遠慮です。(家の前から出れませんので)まぁバイク屋さんの話によると、ビッグバイクは3万キロでも
全然いけるとのことですが、僕としては3万も走っているバイク
にアンマシ乗りたくないから2万としているだけで、おそらく
感覚的にそう感じる人が多いだろうと考えたからです。ここらはホントに雰囲気や感覚の話ですので、2万超えてても
冷静に考えれば全然いけますよ。なのでお気にせずとも大丈夫です。で、トルクと馬力の話ですが、僕が説明するよりも
http://www.asahi-net.or.jp/~jh9h-sgur/word/torque.htm
(↑トルクの話)http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Race/7743/barisetsu14.html
(↑トルクと馬力の関連性の話)上記二つのサイトを見てもらったほうが早いですし、わかり
やすいです。で、これを見た後に400ccと1200ccのバイクや
ワルキューレとロイヤルスターのスペックを比べてみれば結構
勉強になりますよ♪ - 2006/10/14