教習所で免許を取るまでの流れ
原付以外のバイク免許は、教習所で所定の教習を終えた後、試験場に試験を受けにいくのと、教習をせずにそのまま試験場に受けに行く(俗にいう飛び込み試験)と取得方法が二種類あります。ここでは、教習所の解説をしていきます。
教習所で免許を取ることに感じるメリット
これは最も手堅くてお手軽な方法です。最大のメリットは各都道府県の公安委員会が指定した自動車教習所(呼び方は様々です)で所定の教習を受けると、試験場での技能試験が免除される点です。
要するに教習所で教習を受けて卒業検定に合格すると、本来一発試験では必要な技能試験が省かれるということです。あとで説明するのですが、教習所の卒検は試験場の技能試験より判定が緩いので、試験に落ちるってことがあんまりなんですよね。
あと、全くバイク乗ったことなくても大丈夫です。1からちゃんと教えてくれますよ。僕の友だちは自転車しか乗ったことありませんでしたが、卒業したらちゃんとバイク乗れてましたし。事前に何らかの練習とかしなくても全然大丈夫です。
基本的な教習の流れ
「学科」で交通知識を「実技」で運転を学ぶ
「何を教習するのか」は表題の通りなんですが、時間に関しては学科教習は共通して26時限、技能教習は各免許によって違ってくるので各免許ごとの解説をご参照下さい。
教習は1時限あたり「50分」です。
「第一段階」と「第二段階」
段階の区別があり、第一段階と第二段階があります。(昔は第四段階まであったそうです)
第一段階の最後には「見極め」という名の実技試験があり、これは第一段階で学んだ事をしっかり吸収できているかどうかを見るためのもので、そんなに厳しくはありません。
やることの難易度は段々あがっていきますが、普通にバイクに乗れるようにするための教習なので、普通に教習受けていればこなして行けます。
そして、第二段階になると、学科と実技の二つの試験が待ち構えています。学科は原付試験の学科試験と似たようなもので、9割が文章問題、残り1割がイラスト問題です。僕が通っていた教習所は、これに落ちても再講習の料金がかからなかったのですが、場所によってはかかるところもあるみたいです。(2000円とか)
最後の集大成・卒業検定
学科試験が終わると、次は卒業検定という名の実技試験です。検定の概要は↓の通り。
- 検定は一人ずつ順番に行う
- 今まで教習で習ったコースを走る
- 後ろから教官がバイクで追っかけてチェックしてくる
後ろからチェックはややプレッシャーがかかりますが、いつもどおり走っていれば難なく受かります。さすがに明らかなミスをするとダメで、落ちた場合は再試験になります。(5000円ぐらい)
試験場で飛び込み試験を受ける場合は、かなり厳しく審査されます。それを思うと飛び込み試験にトライするよりははるかに難易度が下がりますし、実際に教習所で「コレは厳しいな」と思うポイントはありませんでした。
学科・実技の細かい話
「学科」はドンドン受けて行こう
学科は第一段階で10時限、第二段階で16時限です。実技は予約制なのですが、学科は開催スケジュール表みたいなものを見て進めるので、空いてる時間があればドンドン学科を消化していきましょう。
「勉強なんかよりもバイク乗りてぇ」
と思うかもしれないですが、実技は混んでいるとなかなか予約取れないし、逆に実技バンバン受けても後で学科が未受講だと先に進めないので、空いてる時間があったらまず学科!です。
※例えば、第一段階の実技を全部受けてたとしても、学科が10時限分すべて受けていなければ、第二段階に進めないのです。
また、学科の中には応急救護の教習もあります。僕が受けた時は人工呼吸や倒れた人への呼びかけとかがありましたが、今はAEDの実習も入っているとか。この辺は時代によって取り入れるものが変わってきそう感じがしますね。
「実技」は予約制。空いてる日があったらバンバン入れる
学科は教室、実技は教習所内コースで行いますが、バイクの数が限られているので、受けれる人数が必然的に少なくなることから、なかなか予定通りに進めれないのが実技の特徴です。
さらに、高校や大学の長期休暇は学生が多くてとっても混み合います。特に混む印象があるのが春休み。僕が教習行き始めたのが3月後半ぐらいだったのですが、まぁ見事な埋まりっぷりでした。みんな休み中に一気に取っちゃる!っていう感じなんでしょうね。
「実技」のススメ方
初回はいきなりバイクに乗らず、シミュレーターで仮想の街を走りある程度の感覚を掴みます。僕はミッションの原付に乗っていたので「楽勝じゃー」と思っていたのですが、仮想の街の人をバンバン跳ねたり、トラックにガツガツぶつかったりと散々でした。実際乗った感じとは全然違いますので、あまり意識はせんでもいいと思います。
初回以降は、引き起こし、S字、クランク、一本橋、スラローム、急制動、坂道発進などをやって行きます。他のライダーさんが撮影された動画などを見ていただくと参考になると思うので、その内のいくつかをリンク貼っておきますね。
ちなみに、実技は1日2時限までしか受けれません。そして、実技教習の内容があまりにもヒドイ場合は、補習を受けなくてはなりません。その補習の料金は教習所により発生するしないが異なります。
学科と実技を効率的に進めていくには
なるべく時間の無駄を省いていきたいというのは、みんなが思うところでしょう。メンドクサイのは、外出して家に一回帰って教習所に行くパターンと、実技や学科を1時限受けにいくだけのために教習所に行くパターン、最後に教習の谷間(2時限目と4時限目の教習を受けるなど)があるパターンですよね。
やり方としては、こういう感じがいいんじゃないかと思います。
- 外出の予定と合わせて実技の予約を入れたり、学科教習を受けに行く
- 実技の予約の前後にある学科は必ず受ける
- 2連チャンで学科を受けれるなら受ける
あとはご自身の予定と、学科の予定表と実技の予約の込み具合のバランスを取っていくだけです。もし、1ヶ月丸々予定空けてます!という方は下記のようなプランもあります。
最短9日!教習所が組んだプランに合わせるコース
教習所によると思いますが、予め教習開始日と卒業予定日を決められ、それに応じた学科と実技が組まれているコースが用意されています。もし教習途中で予定が合わなかった場合は事前相談の調整で、途中の検定や実技で再試験や補習で遅れが発生したとなれば、卒業予定日もスライドしていく形になります。
僕の最寄りの教習所では「クイックコース」と呼ばれ、追加料金は特になしですが、別のところでは「ハイスピード」という有料オプションとなったりしているみたいです。わざわざ予約を取らなくても、予め組まれたスケジュールをこなすだけなので、毎日教習所に通うハードさはあるものの楽かもしれませんね。
合宿で取ろうかと考えている人は「ホントに安い?合宿で取るバイク免許」も参考にしてみてください。
※最短9日!というのは、教習所によりけりです。もろもろ詳細も場所によって異なるので、詳しくは最寄りの教習所までお問い合わせ下さい。
仕事・通学しながら通うなら、どれくらいの期間を見ればいいの?
平日の晩や土日を使ってコンスタントに教習をこなしていけば、2ヶ月~3ヶ月ぐらいで卒業検定に合格してるぐらいでしょう。僕は行ける日はなるべく行くようにしていましたが、4月で混んでいたというのもあり2ヶ月くらいかかってしまいました。
あと、教習所の営業時間ですが、平日は大体20:00で閉まるところが多く、遅いところだと22:00まで開いているみたいですね。土日は早く閉まるみたいなのでご注意を。
後はカンタン!卒業したあとの動きはこんな感じ
無事合格すると、検定終了後に教習所の所定の教室に行くと合格証明書が発行されますので、後日試験場にそれを持っていきます。
本来であれば、試験場で学科と技能の試験を受けなくてはならないのですが、教習所の合格証明書を持って行くと技能が免除されるので、学科試験のみに合格すれば晴れて免許が取得できます。
学科試験に関しては、教習所と同レベルのものが出題されるので、基本的に教習所を卒業できていれば事前に教本をサラッと読んでおくレベルで合格できるでしょう。
コメント・関連記事
この記事に関連した記事一覧
- 免停(免許停止)時の点数や講習について
- バイクの高速料金とETC割引の仕組み
- どこを見ればいい?バイクカバーの選び方と機能・価格比較
- バイクのハンドルの種類と選び方
- 愛車を守ってくれるバイクカバーのメリットなどアレコレ
- 管理人が買ったコミネ製バイクカバーの特徴
- 免取(免許取り消し)時の点数・落とし穴を知ろう
- バイクでの違反及び点数と罰金のカンケイ
- これって違反?バイクに「サンダル」「イヤホン」
- NOT汎用!特定のバイク用メッシュシートカバー(サマーシートカバー)一覧
この記事へのコメント
- 教習所に通ってる高校一年生
-
教習所卒業すると、技能って免除されるんですか?
多分ですけど、茨城ではないかもです - 2017/07/01
- 田中滋
-
そんな事よりも何でバイクの免許は16歳から? 四輪は18歳から?
事故を起こしてしまえば成人になってなくとも責任は同じ。
むしろ若い16歳に四輪免許取得させて身体に完全確認覚えさせては? 二輪じゃ無茶ばかり覚えて本当の死角やだろう運転の勘が身につかないのではっ?
四輪で怖い思いしないと二輪では生命に関わりますよー。 - 2018/01/03