自動でチェーンメンテする「スコットオイラー」
チェーンメンテは面倒です。やり方が複雑だから・・・ではなく、カンタンだけど時間がとられるという感覚で、僕の中では洗車と同じ位置にいます。(洗わないと汚い・・・でもメンドクサイ、的感覚です。)
ですが、チェーンメンテは定期的にやっておかないと、チェーンやスプロケットの状態が悪くなり寿命が縮まりますし、全然やらないとチェーンが外れてしまうこともあるようなので、メンドクサがっていると後で痛い目に遭います。わかっちゃいるけど・・・と思いながら、「自動でオイルを勝手に差してくれる道具があれば・・・」という発想が生まれそうになりますが、今回はそんなライダーのワガママを叶えるツールを紹介します。
スコットオイラーという名のツール
これはスコットランドにあるスコットオイラー社が開発した「チェーンオイル自動給油装置」のことで、創設者のブレイザースコット氏がチェーンメンテに苦心したことから、1977年に開発を始め、5年後の1982年に販売を開始して現在まで改良に改良を重ね、現行の製品が完成したそうです。日本国内での認知度は低いですが、ヨーロッパでは当たり前のように知られている有名なツールみたいです。(僕は最近知りました。)
自動給油装置の仕組み
エンジンの負圧を使って、走行時にチェーンに注油(微量)し続けるシロモノで、いわば「走りながらオートチェーンメンテ」という夢感覚です。ちなみに負圧とは、引っ張る力の事で例えばストローでジュースを吸うときのチカラ、掃除機が空気を吸い込むチカラなどがそれにあたります。(僕は文系なので間違っていたらゴメンナサイ。)
取り付け方法
色々と調べてみましたが、メカに詳しい人にとってはカンタンなようです。詳しいやり方は販売店のホームページに非常に丁寧に解説されてますので、そちらをご覧下さい。メカに明るくない僕には少しできそうにもありませんので、同じ境遇の方はショップにおまかせしてもよいかと思います。
メリット・デメリット
メリットデメリットとは言っても、メリットが占める割合が高く、デメリットは「ここはちょっと気になるけど、まぁいっか」程度なので、サラッと流してください。
メリット
- 90%チェーンメンテナンスフリー(残り10%はデメリットにて記載)
- チェーン・スプロケットの寿命がはるかに延びる。ユーザーさんの話では、明らかにチェーンとスプロケットの交換回数が減ったそうです。そのおかげで元がとれるというのは、調べてみて結構多かった感想でした。
- オイルは一回の補充につき、800km~1600kmほど持つ。実際には約2000kmぐらいもつそうです。微妙な差は状況によりけりです。
- 動力元がバッテリーじゃないこと。(冬場に優しい)
デメリット
- 外気温によってオイルを使い分ける必要がある。(これが10%)0~20℃対応のものと、20~40℃対応の二種類があります。気温によってオイルの出る量が変化するみたいなので、使い分ける必要があるかなと考えられます。
- オイルが飛び散るので、ホイール周りが少々汚れる。(でもすぐとれるみたい)
- 配管をなるべく上から下への直線にしないと油量がバラつく。(要・工夫ですね)
総評
これだけ不評が少なく便利な商品はなかなかありません。調べた中には、「バイクを乗り換えてもスコットオイラーだけはずっと使いたい」という意見もあったほどです。ライダーの悩みをズバッと解決できる商品ですね。
さて、気になるお値段ですが、ユニバーサルキットで15,750円(税込)、ツーリングキットで21,000円(税込)です。ツーリングキットはユニバーサルキットに大容量のオイルタンクがセットになったものです。絶妙な値段ですが、チェーン・スプロケの交換回数が減って元がとれるので、長期で使えば抜群のコストパフォーマンスではないでしょうか。
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