バイクスタイル バイカーのためのバイク情報サイト

モテる?エンブレ講座 理論編

街でバイクが走り信号などで減速する時、ブォォーン・・・ブォォーンという音をたて減速するのを見かけることがあると思います。これは決して調子に乗ってエンジンをふかしているのではなく、エンジンブレーキ(以下エンブレと表記)を使ってうまく減速している様子です。(ふかしているだけの時もありますけども)

実は教習所や試験場では一般的にエンブレの使い方までは習わず、単にギアをカチャカチャと落とすだけです。ですので、この分野は完全に独学ということになりますが、結構気にしてるライダーさんも多いので、ほとんどの方が習得されていると思います。

仕組みは?

アクセルを放すと車体に制動がかかり、バイクが止まろうとしますが、それがエンブレです。この原理をうまく使ってバイクを減速させてみましょう。

文でしか説明できないのですが、その辺はご容赦を^^;

1.ギアダウンから始めましょう

アクセルを戻すとエンブレがかかりますが、意図的にエンブレを使うとなれば少し意味合いが違います。ここで教習所や試験場で習ったことを思い出しましょう。走り出す時に一速で引っ張り、回転数が一定以上になったのでクラッチを握りギアを一速上げクラッチを放す、というのが出だし・加速の流れでありギアアップです。

では逆のギアダウンをしてみましょう。これがエンブレをうまく「キメル」第一歩です。

具体的にはギアアップの逆、つまりクラッチを握りギアを一速落としクラッチを放す、こんな感じです。初めて試す時は、クラッチをゆっくり繋いで(離して)下さい。いきなりドンと放してしまうと、体が反応しきれず少し危ういので。

2.ギアの仕組みを知るべし!

続いて少し仕組みの話をします。

ギアダウンしたときに、低速だと特に強い制動がかかったと思いますが、これはギアを一速下げると回転数が上がるからです。ギアアップの際は低速では制動が強いために上のギアに上げますが、これとは逆の動機で、スピードダウンさせたいので制動を利用する、これがエンブレを使うということです。

当然の話ですが、一速から五速までギアがあったとしたならば一速、つまりローギアに向かう度に制動が強くなり、停まるチカラが大きくなります。

一速は低速での利用になりますから、バイクの停止時には一速を使う、つまり制動が大きくなければ停まれないですし、逆に5速くらいになるとスピードも出てますから、制動を大きくするとスムーズにスピードが出なくなります。なので、ハイギアの時は制動も小さいのです。

基本的にはローギアの方が(例えば3速より2速の方が)加速力は強いのですが、その分制動も大きく、アクセルを緩めると急にスピードダウンしますのでぎこちない走りになってしまいます。そこでギアを一速上げることによって、回転数を下げ制動を緩やかにし、走行時の「ぎこちなさ」を軽減するのです。

3.回転数をうまく利用する

先ほど回転数の話が出ましたが、アクセルを回すとスピードと同時に回転数も上がります。さらにスピードアップするために一速から二速へギアチェンジすると回転数が下がるわけですが、これはスピードアップのためにギアアップし「適切な回転数にする」ためだからです。

実はこれがエンブレをうまく「キメる」ための重要な要素なんです。エンブレはこの逆でスピードダウンのためにギアダウンし、「適切な回転数にする」という考え方をします。

コメント・関連記事

この記事に関連した記事一覧

この記事へのコメント

コメントする

お名前
コメント

トラックバック

pagetop