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知っておきたいバイク車検の基礎知識

251cc以上のバイクに義務付けられている車検。バイク購入の際にも車検の有無はかなり影響してくるポイントです。では、詳しい車検の内容をご説明しましょう。

車検とは何なのか

車検とは車体に対して一定期間毎に国が行う検査のことです。検査時点での車体の『安全面』や『公害面』が国の定める基準に適合しているかどうかを、診断機器や検査員の目視などによって検査し、適合or不適合が判断されます。

もし不適合ならその不適合な部分を直して再び検査を受けなければならず、不適合のままでは公道を走ることはできません。(当然の事ですが)

要交換パーツはこんな感じ

主に磨耗したパーツがその対象となります。僕が以前乗っていたイナズマ1200は車検に通さず下取りに出してしまったのですが、キッカケは車検がせまっていたのとそれに関わるパーツ交換時期がかぶってしまったからです。当時のイナズマさんはこんな状態でした。

  • 車体は中古で購入(走行距離:およそ5000km)
  • 総走行距離は2年間で7000~8000km
  • その2年間でメンテナンスはオイル交換とバッテリー・ブレーキパット交換一回のみ。
  • カスタムは一切していなかったので、車体はフルノーマル。
  • 乗り方はそんなに無茶せず、至ってフツー(自己申告ですが)

と、こんな感じでした。バッテリーは買って一年数ヶ月後に交換、ブレーキパットもそれくらいの時期でした。そんな状態だったので、パーツ交換を余儀なくされてしまいその内容はこのような感じです。

  • バッテリー交換(予想内)
  • ブレーキパット交換(予想内)
  • リア(後)タイヤ交換(予想外)
  • チェーン交換(予想外)

タイヤに関しては全くの放置状態で、スッカリ溝がなくなってしまい、またチェーンも何度も締めたりしていたので要交換とされてしまいました。結構前の話なので、曖昧な記憶ですが総交換費用は6~8万円だったと思います。

このように主に足回りパーツを中心として交換するケースが多いと思われます。ただバイクをカスタムしていると、知らぬ間に車検不適合車になっているケースもあります。
例えば・・・

  • ライト変更(光量不足など)
  • マフラー変更(音量が規定値オーバー、バッフル不備など) ← 社外品に多い

などが挙げられます。他にもハンドルやフェンダーなどケースバイケースなので、車検前にはバイク屋さんに見てもらって、どこがマズイのかをチェックしてもらいましょう。

「指定工場」と「認定工場」

車検のやり方は

  • 整備事業場による車検
  • ユーザーによる車検

の2つです。本当は「車検代行業者による車検」もあるのですが、僕自身があまりメリットが感じられないと思ったので、ここでは省かせていただきます。

まず、「整備事業場による車検」ですが、国家資格整備士の数や施設整備などの基準を満たした、国から車体のブレーキ整備などの分解整備事業を実施してもよいという認証をうけた事業場で実施する車検のことです。

難しい言葉が並んでいますが、上記の工場はいわゆる「指定工場」(別名:民間車検場)と言われ、一切の車検に関わる業務を行うことができます。ただし書面のみ陸運支局に提出し、審査を受けることになっています

さらにもう一つ、「認定工場」というのがあるのですが、こちらは車体において重要保安部品に関しては分解整備を行う必要がある場合、陸運支局などにその車両を持ち込んで検査を受けなくてはなりません。

最寄のバイク屋さんの工場が「指定工場」か「認定工場」なのかは、実際に聞いてみるのが一番ですが、両者にそれほどの技術力の差はないそうで、言ってしまえばそのバイク屋さんの腕次第といったところでしょうねぇ。

ユーザー車検ってナンデスカ?

業者に作業を任せず、自分で陸運支局にバイクを持ち込み、車検を受けることを言います。自身が点検や検査・手続きを行うので費用はかなり抑えることができますが、修理箇所やライトの光軸の調整などの難しいポイントはプロに任せることになるので、検査および整備代が別途かかることになります。

またパーツ交換の必要がある場合、パーツ代などの料金がかかることとなりますので、必ずしも一般的なユーザー車検の料金で通るとは限りません。手間がかかったり、不確定要素が付きまとうのがデメリットですが、業者さんに頼むよりは安くつきますし、実際に自分でやってみることで愛車の状態がよくわかるのが何よりのメリットといえます。

僕なりの結論を言うならば、時間があまり取れない人やただ安いからといってユーザー車検をするのはお勧めできません。ユーザー車検は結構時間が取られるみたいなので、ある程度の根気が必要となります。途中でメンドクセーと投げ出したくなるくらいなら、最初から業者さんに依頼したほうがいいでしょうね。

ユーザー車検は後向きな気持ちではなく前向きに、「チャレンジしてみよう!」「自分のバイクのことはちゃんと知っておきたい」という方に向いていると思います。

整備事業場による車検費用

依頼するバイク屋さんによって変わってきますが、大よその内訳はこんな感じです。

自賠責保険 ¥20,000
重量税 ¥5,000
検査登録手数料 ¥1,400
代行手数料 ¥18,000
合計 ¥44,400

上記の「自賠責保険~検査登録手数料」までは、法定費用とされているので業者さんによって値段が変わることはありません。変わるのは代行手数料ですが、激安のところを除き大体これくらいかかります。料金差が気になったら、依頼するお店に色々と質問をしてみましょう。

もし修理箇所やパーツ交換が必要になると、これに上乗せでパーツ代・工賃がかかってきます。ここまでくると完全に個人差がでるので何ともいえないのですが、普段ちゃんとメンテナンスをしているとそんなに困ることはないでしょう。

ユーザー車検の費用

上記表の代行手数料を抜いた金額がユーザー車検の費用です。法定費用だけで済むのが魅力ですが、こちらも例外なく修理箇所やパーツ交換があれば、それに関わる費用が上乗せされます。

そこで気になるのはどこを修理・交換すればいいのかですが、これはバイク屋さんにザックリ聞いちゃいましょう。聞いといてユーザー車検をするのは気が引けるかもしれませんが、定期点検の時にサラッと聞いちゃえば角が立たないと思いますよ。

車検に必要なモノ

最後に車検に必要なモノを挙げます。(コレ、忘れていました^^;)

  • 自動車検査証(車検証)
  • 自賠責保険証明書(車検証と一緒の袋に入っていると思います)
  • 自動車納税証明書(直近一年以内に収めたモノ)
  • 法定費用(基本的に前払いです)
  • 印鑑(認印)

以上です。車検は有効期限の一ヶ月前から受けれるのである程度余裕をもって挑みましょう。ちなみに車検を早めに受けたからといって、期限が短縮されるわけではありませんので、ご安心を^^

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