バイクスタイル バイカーのためのバイク情報サイト

バイクの高速料金とETC割引の仕組み

とっても今更感がありますが、自分用に色々と整理をするためにバイクの高速料金とETCに関わる情報を集めてみました。

そもそもバイクの高速料金っておいくら?

もうお察しの通り、バイクは軽自動車と同じ金額です。個人的には何故クルマと同じ料金やねん...と突っ込みたくなるところ。特に関西の阪神高速道路は普通車とバイクが同じ金額になってますから、さらになんやねんって感じです。

とかどうこう言ってたら、こういうニュースがありました。

要望の内容をざっくり言うとこんな感じです。

背景
利用者から高速料金が「割高」という声があった
内容
普通車の半額が妥当。現状の六割ぐらいにならないの?
根拠
クルマよりアスファルトへの負担が小さい
期待できる効果
高速料金が普通車の半額になれば「利用回数は2.4倍になる」
狙い
バイクを利用しやすくして、国内販売の底上げを目指す

安くなればライダーにとってはありがたいです。遠方にツーリングに行くと高速料金だけでも結構な金額になりますしね。販売の底上げにはつながるかどうかはまた別の話ではないかとは思いますけど。お金の話だけじゃないでしょうしね。

まぁ、これは本題ではないので割愛させていただきます。

ETCはどれくらい優遇されてるのか

以前実施されていた高速道路の休日上限1000円、僕はそれにつられてETCを導入したクチなんですが、その制度が終了になってからは

「いくらか安くなってるんでしょうなぁ。2割ぐらいかなー?」

ぐらいの感覚だったので、今回ちゃんと調べてみました。

NEXCO西日本管轄の高速道路が対象です。

そもそもライダーはいつ高速道路を使うのか

僕は「目的地へ短時間で行きたい」という前提のもと利用しています。特に通勤ではバイク自体使ってないし、近場に行くにもそこまで急ぎじゃないので、使うとすれば、大体ツーリングになります。

もちろん色んなケースが想定できますが、この記事では休日のロングツーリングもしくは近場ツーリングを想定しています。

料金検索結果から見る割引例

制度うんぬんの前に実際にどれくらい割り引かれてるのかを先に見てみましょう。例は、吹田(大阪)~一宮(愛知)とします。関西の人にしかわからない例ですが、地図上だとこれくらい離れています。

そして割引率はこんな感じでした。

ざっと見ただけでも、ETC無しに比べたら結構割引されてる感じがしますよね。特に休日にETC使うだけで50%オフとかお得感がすごい。(元が高いのかどうかはさておき)

※「ETC通常」の横に記載されてるのが通常料金です。

ETCゲートでの料金表示って一瞬ですから、僕はよく見逃してしまうんですけど、思い返してみれば「何かめっちゃ安くなかった?」という瞬間がありました。ちょうど上限1000円が終わったあとだったので、インパクトが弱かったんですが、こうして改めてみると「ETCにしといてよかった」って思います。

ETC割引の仕組み

「いつ」「どこで」「どれくらい」高速道路を使うかによって割引率が変わります。詳細を表にまとめてみました。

※時間帯によって割引額が変わりますが、重複適用ではなく割引額が大きい方が適用されます。

  • いつ=曜日・時間帯
  • どこで=大阪・東京近郊、それ以外
  • どれくらい=100km超えるか超えないか
割引種別 対象エリア 対象時間・曜日 割引率 距離制限
通勤割引 大阪・東京近郊以外 平日
6時~9時
17時~20時
最大50%OFF 100km(※1)
早朝夜間割引 大阪・東京近郊限定 曜日指定なし
22時~6時
最大50%OFF 100km(※2)
深夜割引 全国 曜日指定なし
0時~4時
最大50%OFF 制限なし
平日夜間割引 全国 平日
4時~6時
20時~24時
最大30%OFF 制限なし
平日昼間割引 大阪・東京近郊以外 平日
6時~20時
最大30%OFF 100km(※3)
休日特別割引 大阪・東京近郊以外 休祝日終日 最大50%OFF 制限なし
大阪・東京近郊限定 休祝日
6時~22時
最大30%OFF
休祝日
22時~0時
最大50%OFF
  • ※1:100km分の料金に対して50%OFF、以降50kmごとに割引率が下がり、350km(14.3%OFF)まで適用される。
  • ※2:100km以上利用した場合、早朝夜間割引は適用されない。100km以下の距離に対して部分的に割引とかも無し。
  • ※3:100km分の料金に対して50%OFF、以降【150→200→250→400】ごとに割引率が下がり、400km(7.5%OFF)まで適用される。

NEXCO西日本以外のところは網羅してませんが、NEXCO中日本・東日本は制度はほぼ同じ(のはず)、その他は独自にETC割引枠を用意しているようです。

上記の対応表にもありますように、見るべきポイントは曜日と時間帯、大阪・東京なのかそれ以外なのか、100km超えるか否かです。いつ・どこでというのは大体わかりますが、100kmという距離感がつかみにくいかと思いましたので、図にしてみました。

直線距離で80kmぐらいのところを円で囲んでます。なるべくリアルな距離感になるように作ったんですけど、正確さにはかけますのであくまで参考にしていただければと思います。東京の中心というとどこかわからなかったので、とりあえず皇居にしてみました。(大阪・東京のみとさせていただきました)

ETC割引の適用が全く無い曜日・時間帯は?

表からだと読み取りにくいのですが、大阪・東京近郊で平日の6時~20時まではETC割引はありません。なので、平日のこの時間帯以外に高速使わない!という人はETC割引の恩恵は無いということですが、おそらく少数派かなと。詳しくはNEXCO中日本の図を見て下さい。良い感じでまとまっています。

休日ツーリングに使うETC割引のシュミレーション

さて、ツーリングを想定した場合、主にお世話になりそうなのが「休日特別割引」ですよね。

※NEXCOのWEBサイトを見ると「軽自動車・普通車限定」と書いてますが、二輪も対象となっています。

大阪・東京近郊以外は「最大50%OFF」、大阪・東京近郊は「最大30%~50%OFF」という設定ですが、大阪付近で何回か料金検索すると、大体「30%OFF」になることが多いので、「大阪・東京近郊は休みの日のETC割引は30%OFFぐらい」と受け止めておいた方が覚えやすいと思います。

ですので、大阪・東京近郊のライダーが地方にツーリングに行くと、大阪・東京近郊は30%割引、その他は50%割引の組み合わせになることが多いかと思います。(NEXCO管轄の高速に限る)が、出発する時間によって少し金額が変わります。

というのも、既に表にも記載した通り、休日特別割引は大阪・東京近郊の場合、0~6時もしくは22~0時の間は最大50%OFFになるからです。そして、「割引額が大きい方が適用される」という仕組みになっているので、例えば朝が早めなツーリングで午前6時までに高速道路に乗ってしまえば、そこから下りるまで50%OFFが適用されます。まさに早起きは三文の得です。

先ほどの割引例(吹田~一宮)だと、少しながら差が出てます。大阪発の場合、大阪近郊の高速の距離なんてしれてますからあんまり割引としては大きくないんですけどね。

また、NEXCO管轄以外の高速を使う場合もありますから、休日の遠方ツーリングでは

ETCをつけていれば、大体通常高速料金の3~4割ぐらい割り引かれる

とざっくり考えておけば、計算しやすくなるでしょう。

それにしてもETCがあるだけでかなり恩恵がありますよね。金銭的な面だけでなく、実際かなり楽です。料金所で一切モタつかないのは嬉しいです。後ろにクルマに並ばれると結構焦るんですよね。同じバイクならちょっと安心するんですけど(笑)

続きます

コメント・関連記事

この記事に関連した記事一覧

この記事へのコメント

コメントする

お名前
コメント

トラックバック

pagetop