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バイクのハンドルの種類と選び方

バイクによって色々と違って見えるハンドル。実はそんなに多種多様と言うわけではありません。そこで今回はその種類と特徴、ハンドル交換 によって出てくる影響などを解説していきます。

まずハンドルの種類と特徴を知ろう

バイクのハンドルは大きく分けて2種類です。一つはセパレートハンドル(セパハン)、もう一つはバーハンドル(バーハン)です。

セパハンの特徴

「セパレート」の意味するのが「分かれた」であることから、上記の画像の通り左右別々になっているのが特徴です。スーパースポーツや一部のツアラー車種によく見られるハンドルで、セパハンのバイクは基本的に前傾姿勢になります。

例えば、バーハンドルの我が愛車サンダーバードスポーツをセパハンに変えた場合のシミュレーションをしてみます。下の写真を見て下さい。

見ての通りハンドル位置が全然違いますから、セパハンに変更すると前傾姿勢になるというのはお分かりいただけたかと思います。トップブリッジのさらに下にハンドルが来るので、結構な低さですよね。

※ネイキッド車種向けのセパハンに関しては、ある程度「高さ」がありますので、図のような位置までハンドル位置が下がることはないです。

一方でフォークをトップブリッジから突き出し、より高い位置でセパハンを付ける方法もありますが、突き出ししすぎると色んな弊害があるようです。詳しくはこちらのライダーのブログをご参照下さい。

さて、そんなセパハンのメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット
スーパースポーツのような攻めの走りがしやすくなる。
見た目がスポーティでカッコイイ(個人的な感想です)
デメリット
前傾姿勢になるため、バーハンに比べると疲れる
(背中・首・腕・腰もしくは上半身全てがとっても疲れます)
ハンドルの切れ角(ハンドルが動く角度)が小さくなるので、取り回しが不便になる。
(Uターンの時とか結構メンドクサイ)

ハンドル位置が低くなることで、バーハンと同じ感覚でハンドルを切るとタンクに当たってしまいます。そのため、ハンドルストッパーを装着し、ハンドルの切れ角を制御するので、どうしても切れ角が小さくなり、取り回しがしずらくなります。

例えばバーハンのバイクが2回切り返してUターンできるところが、3.5回かかるとかです。窮屈さを感じる瞬間なので、考え方によっては前傾姿勢よりも気になってしまうポイントかもしれません。

※メーカーHPにあるバイクのスペック表に「最小回転半径」というのがあり、車体の大きいバイクやセパハンのバイクはこの数値が大きい傾向にあります。

バーハンの特徴

ネイキッドバイクに多く取り入れられているハンドルで、セパハンと違い左右別々ではなく写真のような一本の棒の状態です。トップブリッジの上に位置しているハンドルクランプで固定されているため、セパハンよりハンドル位置が高くなりポジションが楽になる傾向があるハンドルです。

そして、バーハンもセパハンと同様メリット・デメリットがあります。

メリット
ライポジが楽。ツーリング向き
切れ角がセパハンより大きいので、取り回しがしやすい
バーハン単体の価格がセパハンより安価な傾向。(トップブリッジ付きのキットとかは別)
形状や材質が多岐にわたっており、選択の幅が広い
デメリット
セパハンのライポジと比べると、攻めの走りをしたい時に物足りなさを感じる

僕自身、楽にのんびり走ってたまにスピードをドンと出したくなるというスタイルなので、基本的にバーハンが好きで、デメリットらしきものは「攻めの走りがちょっとやりにくいことかな?」という認識です。求めているものによって変わるんでしょうね。

あと、バイクによってはバーハン単体だけで交換ができず、ハンドル周りを全部変更しないといけないケースがあるので、その場合はバーハンドルキットを購入する必要も出てきます。ちょっと高い買い物になるかもしれないですねぇ。

ちなみにハンドルキットはこんなんです。他にも色々出てます。

HURRICANE ハリケーン バーハンドルキット

バイクの特性によってハンドルの種類はそれぞれ違う

スーパースポーツや高速ツアラーはセパハン、それ以外はバーハンというパターンが多いです。アメリカン(ハーレー)はバーハンの中でもさらにタイプが分かれているみたいですね。

いずれのバイクの種類も特性があり、それに見合ったハンドルがついています。スーパースポーツにゆったり目のバーハンというのはコンセプトに合わないし、オフロード車にセパハンを付けるというのも同じですよね。

もちろん、必ずしもメーカーが用意したバイクがライダーの好みや癖にフィットするとは限らないので、ちょっとでも楽になりたいと思ってスーパースポーツにバーハン付けたり、見た目の良さでクラシックバイクにセパハンを付けたりということもあります。

自分のバイクの特性と今自分がバイクに求めていること、ハンドルの特性を考えて選んでいくといいと思います。僕の場合、以前乗っていたフォルツァのハンドルを変えた時、ノーマルハンドルよりも切れ角が大きくなって、めちゃくちゃ取り回しがしやすくなったのが印象的でした。サンダーバードスポーツになってから、そのギャップには苦しみましたけどね(笑)

ハンドル変更に伴う具体的なポジションの変化と影響

バーハン→セパハン

セパハンの場合はハンドルの高さ・垂れ角・絞り角によってハンドル位置が変わりますので、セパハンのチョイスと微調整がキモになってきます。

セパハンの垂れ角、絞り角については、下記のライダーさんのブログが参考になります。

そして、セパハンにすると前傾になるので、場合によっては足の位置つまりステップ位置に違和感を覚える可能性もあります。スーパースポーツとかはハンドル位置が低めですけど、ポジションのバランスを考えて作られてますので、カスタムをした場合は自分で調整しないといけません。

はなっからステップを変更せねば!と思う必要はありませんが、どうもしっくりこない場合はステップ位置を疑ってみるのも手ですね。もちろんデリケートでかつステップ自体は高価ですから、バイク屋さんに相談してみることをオススメします。

セパハン→バーハン

楽な姿勢がゆえに空気抵抗がセパハンよりやや大きいのかなとも感じますが、この辺はむしろカウルの有無に始まるバイクの特性にもよりけりですから、例えばバーハンのネイキッドをセパハンにしたところで空気抵抗が小さくなるかと言われれば、体感できるほどではないかなーと。

だいぶ前ですが、セパハンネイキッドとバーハンのネイキッドを乗り比べたことがありますが、空気抵抗の差というのは正直気にはならず、やっぱりポジションが気になりました。

一方で先ほど触れたカウルの話。

例えばカウル付きセパハンバイクをバーハンにした場合だと、ポジションがやや楽になるので、セパハンの時には感じなかった空気の流れの違いを感じる可能性があります。上体がやや起こされる形になりますから、風のせいで少し疲れることも考えられますね。

セパハン・バーハンの相場はどれくらい?

バイクの種類によって変わってきます。特定車種用に作られたものもあれば汎用品も。既に紹介したように、バーハンの方が安い傾向にあります。

バイクショップにお願いしたらいくらかかる?

純粋にハンドルを取り替えるだけではなく、ハンドル周りに装着されているグリップやらスイッチ類を外さないといけないし、セパハンならトップブリッジまで外す必要が出てくるのでハンドル交換は手間がかかる作業です。(慣れてるとかどうとかは別の話として)

詳しくはバイク屋さんによるのでしょうが、参考までに南海部品の工賃表をご紹介しておきます。

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