バイク購入までの軌跡5
これまでのあらすじ
本文
怪しげなお店に入ったケツの青い若造3人。店員はどこかヤ○ザ崩れな雰囲気でお店の
怪しさに拍車をかける風貌。疑うことを知らなかった僕は、そこの店員に
「NS-1って置いてるんですか?」
と聞くと、
「ん?エヌワン?(NS-1の通称)今はないなぁ。仕入れてこなアカンわ。」
と返事が。ここでやめておけばよかったのですが、「じゃあ仕入れてくださいヨ」と
お願いしてしまい、トントン拍子で商談が進んでしまいました。まだ買うのを迷って
いたのですが、「買ってしまえば後はナンチャラホイ」と安易に考え、高校生特有の
勢いで押し切ることにしました。
ですが、停め場所がないのも困りモノ。困り果てた僕はクラスメートに相談して、
バイクを彼が住んでいるマンションの駐輪場にコッソリ停めさせてもらうことにしました。
・・・これで問題解消です。(根本的には×です。)そして納車当日。いよいよバイク購入
です。が、ここで一つ忘れていたことがありました。
それは自賠責保険(強制)以外の任意保険です。自賠責は相手を死亡させたら
3000万・傷害なら120万までしか下りず、また対物には保障がないので初心者の
僕にとって自賠責だけというのは、不安が残ります。(こういうところは慎重なんです。)
じゃあ入っちゃいなよというところですが、保険の証書が自宅に届くと非常にマズイ。
どうしたものかと店員に相談すると、「保険証書、家に届かんようにできるで」と返答。
「そんなことできるんですか!?」と疑問に思いましたが、問題が解決した僕は勢い
づき、そのまま納車に至りました。(何て単純なんだ。)
さて、初めてのミッションともあって、かなり苦戦しました。何度も何度もエンストを
繰り返し、悔しさのあまり17歳にして一人路上で涙を流しそうになる始末。ですが、
練習を繰り返してその日は例のマンションにコッソリ停めさせてもらい、翌日を向かえ
ました。
学校から帰ってきた僕は、バイクに乗ろうとマンションに向かい、友人と共に話を
しながらバイクのエンジンをつけようとしました。(ちなみにエヌワンはキックです。)
勢いよくキックスタータを下にケリ、ドコドコドコ・・・・パァーンとマフラー音が鳴りひびく・・・
ハズが、うまくいきません。もう一度やりましたが、うまくいきません。昨日買ったばかり
のバイクなのに、まさか不良か?と思いながら何度もチャレンジしました。(時期は9月です)
パララタタタタ・・・パララタタタタ・・・パララタタタタ・・・・(キックを蹴る音×3)
パララタタタタ・・・パララタタタタ・・・パララタタタタ・・・・(キックを蹴る音×3)
パララタタタタ・・・パララタタタタ・・・パララタタタタ・・・・(キックを蹴る音×3)
・・・ここから、キックを蹴り下ろした後アクセルを回してみるという手法にでました。
パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)・・・パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)
パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)・・・パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)
パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)・・・パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)
・・・・・はぁはぁはぁ(疲れるワタシと友人)
パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)・・・パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)
パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)・・・パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)
パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)・・・パララタタタタ・・ブロロロ・・・ン(沈黙)
・・・・・イライライライラ(イラつくワタシと友人)
この奇声と共に再びエンジンをかけると、ようやく始動しました。何てバイクでしょう。
いくらこのエヌワンの型が初期モデルだからと言って、これはひどすぎます。クレーム
をつけようかと思いましたが、メンドウだったのでそのまま放置。始動まで10分超かかる
バイクに乗ることを自分に言い聞かせることにしました。
ですが、そんなバイクライフも終焉を迎えることとなるのです。三ヶ月後、僕の元に
爆弾がやってくるとはまだ知る由もないのでした。
<続きます。そろそろ終わります。>