バイク購入までの軌跡 1
自分がバイク好きだと自覚したのが、高校生の時です。ヤンチャな男の象徴みたいな
印象もあり、乗っているだけでワイルドな感じがしたからかもしれませんが、バイクに
乗れば女子にモテるのではないかと錯覚しておりました。(オトコは単純なのです)
それはさておき、人間は一度強く「欲しい!」と思ってしまうと、なかなかその物欲なる
ものを抑えることができなくなりがちです。僕はその典型的なタイプで、バイクが通るたび
に「絶対買ったる!買うたるでぇ!」と強く思ったものです。
しかし我が家を見る限り、それをよしとする空気は感じ取れません。数万円以上の
買い物を僕がするとなると、必ず父の「抑止ホイッスル」が高らかに鳴り響くのです。
例えばこのような感じです。
コツコツためた小遣いとお年玉で購入の決意を伝えるが、すんなりと許可を得れず。
理由を聞くと、「高いからアカン」(理不尽)とのこと。実費だということをアピールすると
「自分で稼いだお金とちゃうやろ」と言われる。確かにその通りだが、思春期の息子
にも色々大人の事情があるのをわかっていただきたいものである。
(三ヶ月間の交渉の末、許可)
とまぁ、何となく父の言い分もわかる気がします。時は流れ高校生になった僕は、
その教訓を活かし短期バイトで稼いだお金で、ギターを買いました。自分で稼いだ
お金なので文句はないだろうと思い、事後報告したのですが明らかに父は不機嫌
です。(当時の僕には全く理解できませんでした)
そんな環境化の中でバイクを買おうものなら、もはや革命行為です。そのような
厳しい状況下の中、抑止ホイッスルをどうやって回避するか考えました。ですが、
長期バイトを意味不明な理由で禁じられていた理由も重なり、中型バイクを諦め
原付スクーターで妥協しようという案も叶いそうにもありません。
こんな感じで時間は流れ、高校1年生の夏休みが終わろうとしたある日、友人M
が我が家に遊びにきました。彼もバイクが好きで今でも仲良くしている友人なんで
すが、家が近いので徒歩か自転車でいつもやってくるはずなんです。
しかしその日に限ってMは徒歩でも自転車でもありませんでした。

そうです、同じようにバイクを欲しがっていたMがバイク(スクーター)を買って参上
したのです。何やらいつになくさわやかなお顔をしており、僕の諦めかけていた物欲心
に火を付けました。そこで僕は革命にも似たある決意をするのでした。